1. はじめに:なぜ“あの有名参考書”が危険なのか?
「学校で青チャートを配られたから、とりあえずそれで勉強してる」
「みんな使ってるし、有名だから大丈夫だと思ってた」
受験生や保護者の方から、こんな声を何度も聞いてきました。
「青チャートを真面目にやってたのに成績が伸びなかった」という人が後を絶ちません。
それは、「有名な参考書=万人に合う参考書」ではないからです。
分厚く・難易度が高い問題集は、使うタイミングやレベルを間違えると逆効果になりかねません。
特に要注意なのが、「基礎を固めたいから青チャートをやろう」と考えている人。
受験勉強で最も多い“間違いスタート”の一つです。
青チャートは確かに素晴らしい教材ですが、ある程度の基礎力や読解力、“参考書を使いこなす力”がある人向けの話。
- 何からやればいいのか分からない
- 解説を読んでも意味がわからない
- 例題の解き方を覚えるだけになっている
「わからないまま進む」悪循環に陥りやすいのです。
2. 青チャートを“基礎固め”に使うと失敗する3つの理由
多くの受験生が青チャートを「まずはここから」と選びますが、使うタイミングが早すぎたために挫折するパターンが後を絶ちません。以下、3つの失敗理由を解説します。
① 解説が“読める人”向けに書かれている
青チャートの解説は丁寧ですが、それはある程度の数学基礎がある人向けです。文字式や関数グラフの基礎が曖昧だと、「解説が黒魔術」に感じ、理解が進みません。
② 問題の量とレベルが多く、基礎反復ができない
基礎固めで必要なのは、シンプルな問題の反復です。しかし青チャートは問題量が多く、1問に時間をかけすぎると定着せず、全体の進捗が遅れます。
③ 自学自習に向かない構成
青チャートは授業との併用前提の教材。独学だと理解の“すき間”が増えやすく、なぜその式になるのか理解しづらい構成です。
3. それでも青チャートを使いたい人へ:最低限の前提条件
「青チャートを使いたい!」という方へ。条件付きでOKです。以下3つをクリアできれば、青チャートは強力な武器になります。
① 数学の基礎(中学~高1初期)が固まっている
正負の計算、因数分解、基本関数グラフがスムーズにできること。これがないと例題が“黒魔術”に見えます。
② 読解力と論理力がある
解説の論理を読み解く力。なぜその式を立てるのかを理解できることが必要です。
③ 自力で勉強を仕組み化できる
計画立案と進捗管理が得意な人。毎日の学習量を自分で管理できれば、青チャートを武器にできます。
それでも不安な方は、週1回のプロ講師指導でペース管理をしてもらうのがベストです。
4. 実例:どんな子が青チャートで失敗したか?
京大式オンライン家庭教師には、青チャートでつまずいた生徒が多数来ています。以下はあるMさんの事例です。
【ケース1:偏差値43→京大合格・高3 Mさん】
Mさんは例題を全部やれば成績が上がると信じ、1問に20〜30分費やしていました。解説を読んでも意味が分からず、“写して覚える”だけの状態に。
模試で結果が出ず焦ったMさんは、思い切って青チャートを中断し、基礎反復と解説理解を徹底。2ヶ月後に偏差値60を突破しました。
【結論】読む力と考える力が育ってからこそ、青チャートは真価を発揮します。
5. まとめ:青チャートは武器。ただし今のあなたには早すぎるかも
青チャートは上位層向けの強力教材ですが、土台が固まっている人向けの話です。
数学が苦手、基礎からやり直したい、解説が分からない方にはまだタイミングが早い可能性が高いです。
正しいステップで使えば、青チャートは最強の武器になります。
まずは自分に合った参考書選びと、間違えた原因分析が重要です。
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