準備①:戦う「スケジュール」を作る
「勉強しなきゃ」と思っているのに、なぜか思ったように進まない。
それは、気持ちではなく「設計」が足りていないからかもしれません。
この時期、毎年多くの受験生が「夏休みからやればいい」と考えています。
でも、実際に夏が来ると、
気持ちばかりが焦って手が止まる生徒も多いんです。
その一番の原因は、
「やることの整理ができていない」こと。
つまり、戦うためのスケジュール=設計図がない状態で夏に突入してしまうのです。
特に受験勉強では、「何を、いつまでに、どう進めるか」を自分で決める力が求められます。
ここがあいまいだと、夏の勉強もその場の感情に流されがちになります。
たとえば:
- 数学:基礎〜応用まで何を使って進める?
- 英語:単語・長文・文法のバランスは?
- 暗記系:いつどの範囲を何周回す?
準備②:「1科目だけ得意にする」戦略
5月のうちに「自信のある1教科」を作っておくと、夏以降の勉強の軸になります。
「とりあえずこの科目なら手応えがある」という感覚は、他の教科へのやる気にも直結するんです。
特におすすめなのが、数学と英語です。
この2科目は配点も高く、共通テストでも二次試験でも大きな武器になります。
数学が苦手な人は、独学ではなく必ずプロの指導を入れてください。
市販の参考書やチャート式では「解けたつもり」になりやすく、基礎が固まりません。
おすすめの進め方:
- 数学:週に1〜2テーマに絞り、例題を理解&演習
- 英語:毎週「単語」「構文」「読解」の時間をバランス良く確保
準備③:「授業+自習」のリズムを作る
5月から「授業+自習」のリズムを体に覚えさせておくことで、夏に入ってからも集中力が持続しやすくなります。
夏休みは時間がたっぷりある分、「やる気があるのに集中できない」生徒が急増します。
その多くは、日頃から勉強のリズムができていないことが原因です。
おすすめは、週に1回でも授業(塾・家庭教師など)を入れること。
それに合わせて宿題→復習→予習の流れができると、勉強が自然と習慣になります。
授業でのインプット+自習でのアウトプットという黄金パターンが5月のうちに作れていると、
「やっているのに伸びない」状態を回避できます。
今やっておかないと夏に詰む!受験生の典型的な失敗例3つ
① 何から手をつけていいか分からず、復習だけして終わるパターン
これは非常に多いです。「夏は復習から」と言われがちですが、復習ばかりに時間を取られて、
“入試に必要な演習”までたどりつけないまま8月が終わるケース。
② 焦って難問に手を出し、基礎が崩壊するパターン
夏は「このままじゃヤバい」と思い始める時期。そこで難しい参考書に手を出し、自分のレベルに合わない問題集を無理に進めてしまう人がいます。
結果、基礎の定着が不十分なまま“応用問題だけを解いた”ような状態になり、秋以降、模試で点数が安定せず苦しむことになります。
③ 塾や予備校に入るタイミングを逃し孤立するパターン
「もうちょっと様子見てからでいいかな…」「夏期講習からで大丈夫」と思っていたら、気づいたら夏になっていて、
入れる塾がない・授業の進度に追いつけないというパターンです。
特に独学の人は、情報が入ってこない分、「自分だけの勉強法」で突っ走ってしまう危険があります。
まとめ:夏に迷わない人は、5月に動いている
夏は“頑張る時期”ですが、「迷いながら頑張っても結果は出にくい」のが受験勉強の怖いところです。
5月のうちに、
・計画を立てて
・得意な科目を1つつくって
・授業と自習のリズムを回す
この3つを実行するだけで、夏の“迷い”はほぼゼロになります。
「何をやればいいか自信がない」「一緒に考えてくれる人がいない」
そんな人は、このタイミングでプロに相談してみるのがおすすめです。
「このままで大丈夫かな…」と感じている方へ
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