受験数学の定番問題集「文系プラチカ」。 難関大志望なら誰もが一度は手に取る存在です。
でも、こんな声を聞きませんか?
「早めにプラチカ始めたのに全然できなかった」
「自信を失って数学が嫌いになった」…
これは、“早すぎるプラチカ”の典型的な落とし穴です。
自分の学力に合った計画がなければ、どんな教材も宝の持ち腐れ。
次のステップでは、失敗を防ぐポイントを詳しく解説します!
プラチカは確かな問題集ですが、「正しいタイミング」で使ってこそ真価を発揮します。 基礎が固まっていない状態では、逆効果になりかねませんし、 無理に難問に挑むほどモチベーションが低下してしまいます。 自分の実力を見極めて、ステップアップする方法を身につけましょう!
■ ケース①:全統模試偏差値50台なのにプラチカへ突入(高3春)
大阪市のAくん(文系・東大志望)は、全統模試偏差値50台の段階でプラチカ開始。というのも超進学校に通っていたため、周りはプラチカや大学への数学の月刊誌などをやっていました。同じ授業を受けてきた友達がプラチカやっているなら、俺もできるんじゃないかと思い手を出してしまいました。
1問に1時間以上かかり、「解説を写すだけ」の毎日に。
全く数学が伸びませんでした。むしろ悪い習慣がつきました。
基礎力の不十分さを実感し、「早すぎプラチカ」のリスクを痛感した事例です。
学力に見合った段階的な教材選びの重要性を忘れないでください!
基礎が不十分な状態で難問に挑むと、自信がガクンと下がります。 次は回復策として、どのタイミングでプラチカに移行すべきか解説します。
■ ケース②:先取りが裏目に(理系・京大志望 Bさん)
東京のBさんは高2冬からプラチカに挑戦。 しかし公式理解が追いつかず「何を問われているか」すら不明瞭に。 結局、秋には青チャートに戻り半年の遠回りに。 先取りしすぎると、土台が崩れてかえって時間を浪費する例です。 この体験談から、どのくらい基礎固めが必要か考えてみましょう。
“背伸びのプラチカ”が得点力を減速させる典型例。 次は、基礎確認から始めるステップの方法を紹介します!
✅ プラチカを始めてOKな3つの条件
- 全統模試偏差値65以上安定:基礎計算力と問題把握力が備わっている証し。
- 青チャート例題が完答可能:応用に進む前に「基本」をしっかり固めている状態。
- 数学を得点源化する覚悟:継続的に取り組む自己管理能力と意志。
これらをクリアしたら、プラチカに挑戦するベストタイミング! 逆転を狙うなら、まず自分の現状を正しく把握することが何より大切です。
🎯 効果的に伸ばすプラチカ学習法と注意点
【1日1〜2問】に絞って“深く考える”: 1問につき自力で最低15分は考え、解答手順をノートに図解。 どこで詰まったかを分析し、再挑戦することで「考える力」が鍛えられます。
【解説は自分の言葉で説明】: 解法を丸暗記せず、ノートに「なぜこの式?」「別解は?」をまとめて確認。 友達や講師に説明すると、理解がさらに深まります✨
NG例:
・量重視のスピード解き
・解説を写すだけ
・分からない問題を飛ばす
いずれも“できた気”を生むだけで、実力は伸びません。
📘【体験記】元教員が担任したMさんの逆転合格ストーリー
私が高校の教員として担任をしていたMさんは、夏休み直前まで全統模試で偏差値65前後を行ったり来たりしていました。
「夏休みこそ伸ばしたい」という彼の熱意に応え、現在の京大式オンライン家庭教師の学習プランを導入。夏休み開始と同時に毎日1題のプラチカ演習を行い、解答後は必ず「詰まった箇所」と「解法のコツ」をノートにまとめる習慣を徹底。
わからない問題があれば自分で解決するのもいいけど、学校の先生に聞くように(youtubeとかに頼るのではなく、プロの先生に聞くように)伝えました。
当初は「解説を写すだけ」だったものが、先生との振り返りセッションを経て、自力で考える力が飛躍的に向上しました。
結果、秋には模試偏差値が70を超え、最終的には京都大学経済学部への現役合格を果たしました。
Mさんの成功は、「正しいタイミングと方法で継続すること」の証です。
【まとめ】自分の学力に合った戦略で逆転合格を狙おう
プラチカは確かに強力な武器ですが、「基礎固め→応用演習」のステップを守ることが不可欠です。 焦らず土台を築き、正しい時期に挑戦すれば、数学が最大の得点源に変わります。
まずは自分の現状を正しく把握し、自分に合ったタイミングでプラチカを使いこなすことから始めましょう。 次の一歩が、あなたの逆転合格ストーリーを動かします✨

