恋愛は受験の敵?味方? 本音と向き合おう
大学受験は、人生の大きな分かれ道。将来の夢に向かって努力を重ねる中で、「受験期に恋愛してもいいのか?」という悩みを抱える受験生は少なくありません。
恋愛がもたらす影響は一様ではありません。好きな人がいるからこそ頑張れるという声もあれば、反対に「気が散って成績が落ちた」という声も。恋愛をどう捉えるかが、合否を分ける一因になることもあります。
勉強との両立が難しくなるのは、恋愛に時間や感情を取られすぎてしまうケースです。LINEの返信が気になって集中できない、ケンカした日は何も手につかない、そんな状況になっていませんか?
でも一方で、恋愛をきっかけに勉強に火がついたという人もいます。自分の頑張る姿を好きな人に見せたい、一緒に志望校合格を目指したい。そんなモチベーションが成績アップにつながることもあるのです。
大切なのは、「恋愛が勉強のプラスになっているかどうか」を見極めること。恋愛=悪と決めつけず、自分にとって意味のある関係かを冷静に考えることが、受験生としての自律につながります。
恋人の存在が、学力に与える影響
恋愛がもたらす学習面でのプラス要素は意外と多くあります。
第一に、心の支えとなること。つらい時に話を聞いてくれる人がいるだけで、前向きな気持ちになれます。
第二に、気分転換になること。ずっと勉強モードでは集中が続きません。適度な会話や笑顔がストレスを和らげ、再び勉強に戻るスイッチとなります。
第三に、時間管理への意識が高まる。会う時間を確保するために「◯時までに終わらせよう」と考えるようになり、自然と集中力が上がるのです。
もちろんこれは、恋人との関係が「健全であること」が前提です。依存しすぎたり、勉強より優先してしまうような関係では、むしろ逆効果になることも。
受験と恋愛、どちらも本気で向き合うには、お互いの目標を理解し合える信頼関係が必要です。
感情の波に飲まれないために
恋愛は素敵な経験ですが、受験期におけるマイナス面も見逃せません。最も多いのは、勉強時間の確保が難しくなることです。
感情の乱れが集中力を下げる原因になることも。特に喧嘩や連絡の行き違いで気持ちが不安定になると、学習に手がつかなくなることもあります。
スマホ依存の引き金にも。恋人との連絡が気になってSNSやLINEを開いてしまう時間が積み重なれば、1日1時間以上のロスになることも。
そして最も深刻なのが、恋愛の終わりによるメンタルの低下です。別れた直後は勉強どころではなくなり、模試の結果や志望校選びに影響が出ることも。
恋愛に没頭しすぎず、あくまで受験が主軸であることを忘れないようにしましょう。
両立のコツはシンプルです。ルールを決めて、自己管理を徹底すること
- 勉強時間を先に確保。予定表に「勉強ブロック」を入れる習慣をつける。
- 連絡頻度は話し合っておく。「1日3回LINEする」など、お互いの理解を深める。
- 共通の目標を設定。「一緒に志望校合格」など、2人で進む方向をそろえる。
- 自己評価タイムを設ける。「今日は集中できたか?」を毎日振り返る。
このような工夫で、恋愛が支えになりながらも、受験勉強の妨げにならないバランスが生まれます。
正解はひとつじゃない――あなたに合った選択を
「恋愛を我慢すべきか?」「集中できるか不安…」と悩むことは、あなたが本気で受験に向き合っている証拠です。
正解は人によって異なります。恋愛がモチベーションになるなら、それを原動力にすればいい。反対に、集中したいなら、恋愛から距離を取る選択も正解です。
自分の未来をイメージすること。「何のために受験するのか」「どんな大学生活を送りたいのか」──そのビジョンが明確であれば、答えは自然と見えてきます。
受験期は人生で一度きり。だからこそ、悔いのない選択を。

